2011年05月05日
誰に謝っているのですか?
4人の死者と約90人の食中毒患者を出したユッケ食中毒事件の
焼肉チェーン店「焼肉酒家えびす」の勘坂康弘社長(フーズフォー
ラス社)の態度の変わりようには驚きました。 テレビで見た方も
多いと思います。
当初の記者会見での逆切れとも言えるような態度から、4人目の
死者が出たとなった途端の土下座。正直なところ、やらせのような
印象しか持てませんでしたし、逆切れの後、恐らく第三者からの
何らかのアドバイスがあって豹変したようにしか思えませんでした。
そう感じたのは私だけではないと思います。
ワンマン社長経営にありがちな弱点が浮き彫りにされた格好になり
ました。不手際に不手際を重ね、オーナー企業にありがちな弱点を
さらけ出し、さらに一人芝居で自らを窮地に追い込んでいく姿は、つ
い数年前にあった「船場吉兆」事件を思い出させます。業者に責任を
なすりつけて自分は逃げ伸びようとする。反省の色が全く見えません。
今までの例から見ると、この社長の場合も結末は見えたも同然だと
思います。誰に対して謝っているのでしょう。本性を隠している姿は
すでにバレバレだと思うのですが・・・。
今回のユッケ食中毒事件で犠牲になられた方には、心よりご冥福を
お祈り申し上げます。二度とこういうことが起こらないよう食品業界・
外食業界の方には強く注意を喚起したいと思います。